前回で、ストレージの設定は完了したのでStoragePointの総括をします。
外部BLOBのAPIはSharePoint 3.0 のSP1で実装された機能だそうです。
外部BLOBと当Blogでは呼んでいましたが、外部バイナリストレージ=External BLOB Storage(EBS)が正しい様です。
詳細は、Technetに記載されていますので割愛します。
Technetで書かれている事の概略として、
- SQL ServerのFILESTREAMを使用した実装ではない
- SQL ServerのImageデータ型にSharePointのファイルを保存する為、Imageデータ型の制限2GB以上のファイルはアーキテクチャ上保存できない
- IMAGE型のデータも含めてトランザクションログに保存されるストレージコスト
- SQL Serverのファイルストリーミングのパフォーマンスはファイルサーバーに劣る
- EBSプロバイダはCOMで実装されているので、高速に動作可能だが64Bitと32Bitは別々に作成する必要がある
- EBSプロバイダが遅いと、システム全体が遅くなるのでアンマネージコードで実装するべき
- 障害発生時のSQLリストアにはBLOBデータも含めると時間がかかる
の様な事が書かれています。
本来的には、SQL ServerのFILESTREAMを使う方が美しいのでしょうね。
今回、EBSプロバイダの実装である、StoragePointを検証して下記の様なメリット・デメリットを感じました。
メリットとして
- SharePointのドキュメントライブラリが高速になる可能性が大
- SQL ServerのDB自動拡張時のロック
- 冗長なIO
- SQL Serverは本来はメタを保存する製品
- SQL Serverの負荷を下げる
- BLOBストレージのフォルダは細かくフォルダを分割するのでスケーラブルに動作する可能性大
- バックアップ時間の短縮
- 圧縮される為、ストレージの節約
- CIFSに対応していれば、標準でBLOBストレージのストア先に設定できそう
デメリットは
- SharePointをバージョンアップする手順は有るの?
- バックアップ運用の複雑化(SQLとファイルサーバーの整合性が取れた状態でばおっくアップをとる必要がある、VSSを使えば可能か?)
- SQL ServerのDRソリューションが使いにくい、ログシッピングとか、、ミラーリングとか
- きちんと設計すれば大丈夫だと思うが、、
の様な感じでしょうか
ダウンロードは此方から
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